説教要旨

本日の福音書は「ナザレで受け入れられない」とタイトルがつけられており、イエスが故郷のナザレに行った時の様子が描かれています。ナザレの人々はイエスのことを「よく知って」います。「マリアの息子であった」「大工であった」「兄弟や姉妹も知っている」と、口々に言うのです。そして彼らはイエスについて「このようなことをどこから得たのだろうか」と訝しむのです。

ただ信じなさい

2024年06月30日

本日の福音書は「ヤイロの娘」。会堂長であったヤイロが、娘が死にそうだとイエスに助けを求めます。イエスと一緒に家に向かいますが、すでに娘は亡くなっており「もう来なくても大丈夫です」と言われてしまいます。しかしイエスは「死んだのではなく、眠っているのだ」と言い、ヤイロの家に行って少女に「タリタ・クム」と呼びかけると少女は起き上がるのです。

はっきりと祈る

2024年06月23日

本日の福音書は「突風を鎮めるイエス」。向こう岸にわたるために湖に漕ぎ出すイエス一行を突風が襲います。イエスは艫の方で寝ていますが、弟子たちが「わたしたちがおぼれ死んでも、かまわないのですか」と訴えると起き上がって「黙れ、沈まれ」と風に命じて沈めます。そこで弟子たちは驚きを示し「一体この方はどなたなのだろう」と互いに言い合います。イエスが「神の言」として命じると、イエスの言葉がすべて現実となる、イエスのことを端的に示したエピソードです。

種をまく

2024年06月16日

本日の福音書は「成長する種のたとえ」と「からし種のたとえ」。どちらも「種」の関係するたとえであり、何のことを言っているかと言えば「神の国」についてです。神の国は種のように小さいものから始まり、わたしたちが手をかけるのではなく「夜昼寝起きしているうちに」大きくなり、しかも葉の陰に鳥が巣を作れるほど大きくなる、とイエスは語ります。

内輪もめ

2024年06月09日

本日の福音書は「ベルゼブルについて」、そして「イエスの母、兄弟」についての問答です。今日は前半部分を見ていきましょう。「身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た」とありますが、要するにイエスの活動は身内の人に全く理解されていなかったということです。エルサレムから下ってきた律法学者たちもまた、イエスを理解しようとしない人たちでした。イエスのことを「ベルゼブルの力を使っている」と貶める律法学者に対して、「内輪もめでは立ち行かなくなる」=「イエスは悪魔ではなく聖霊の力を使っている」とイエスは反論します。

心と体を休める

2024年06月02日

教会暦は今日から聖霊降臨後の節に入り、福音書はマルコを順に読んでいくことになります。今日は「安息日について」の問答です。ある安息日にイエス一行が麦畑を通り抜ける際、弟子たちが麦の穂を摘んで食べていたことで論争が始まります。安息日に麦の穂を摘むのは「収穫」にあたり、これは安息日に禁じられている「労働」なので問題ではないか、とファリサイ派の人々が指摘しますが、イエスは「安息日は人のためにある」としてこれを退けます。

何度でも生まれる

2024年05月26日

本日は三位一体主日。先週の聖霊降臨日で父なる神、子なるイエス、聖霊の三つの位格がそろったことの記念日となります。福音書はヨハネから「ニコデモとの問答」が読まれます。夜イエスのもとを訪ねたニコデモが「年を取ったものがどうして生まれることができましょう」と問うとイエスは「誰でも水と霊とから生まれなければ、神の国に入ることはできない」と答えるのです。

本日は聖霊降臨日。聖霊降臨、おめでとうございます。今日は「教会の誕生日」とも表現される聖霊降臨日。この日、エルサレムの弟子たちのところに実際に聖霊が遣わされ、弟子たちが様々な国の言葉で語りだした様子が使徒言行録に語られています。福音書では復活のイエスが弟子たちに息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言ったところが読まれました。イエスは弟子たちに聖霊を送る前に「父がわたしをお遣わしになった通り、わたしもあなたがたを遣わす」と言い、聖霊を送った後で「誰の罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。誰の罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」と言います。

昇天日が終わり、イエスが天に帰って、いよいよ来週が聖霊降臨となります。福音書は最後の晩餐の後のイエスの祈りが読まれます。イエスは「聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください」と祈ります。

復活節もいよいよ終わり、今週は昇天日もあり、教会歴は聖霊降臨日に向けて進んでいきます。福音書は「イエスの告別説教」と呼ばれる場面。最後の晩餐の後にイエスが使徒たちに「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」と「戒め」を語ります。

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