神のものは神に
本日の福音書は「皇帝への税金」の問答。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」という言葉はよく知られています。これはファリサイ派の人がイエスに対して「税金」に関する質問をした時のイエスの答えで、質問はイエスを罠にかけようとするために行われたものです。「言葉尻をとらえようとして」と書かれていますが、この質問に対して「皇帝に税金を納めなさい」と言えば「異邦人(ローマ)の支配を正当化するのか」と言うことができますし、「神に税金を納めなさい」と言えば「ローマに逆らうのか」と言うことができます。どちらに転んでもイエスを陥れることができる、一粒で二度おいしい質問です。