説教要旨

本日は聖霊降臨日。聖霊降臨、おめでとうございます。今日は「教会の誕生日」とも表現される聖霊降臨日。この日、エルサレムの弟子たちのところに実際に聖霊が遣わされ、弟子たちが様々な国の言葉で語りだした様子が使徒言行録に語られています。福音書では復活のイエスが弟子たちに息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言ったところが読まれました。イエスは弟子たちに聖霊を送る前に「父がわたしをお遣わしになった通り、わたしもあなたがたを遣わす」と言い、聖霊を送った後で「誰の罪でも、あなたがたが赦せば、その罪は赦される。誰の罪でも、あなたがたが赦さなければ、赦されないまま残る。」と言います。

昇天日が終わり、イエスが天に帰って、いよいよ来週が聖霊降臨となります。福音書は最後の晩餐の後のイエスの祈りが読まれます。イエスは「聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください」と祈ります。

復活節もいよいよ終わり、今週は昇天日もあり、教会歴は聖霊降臨日に向けて進んでいきます。福音書は「イエスの告別説教」と呼ばれる場面。最後の晩餐の後にイエスが使徒たちに「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」と「戒め」を語ります。

本日は復活節第5主日。福音書はヨハネからイエスが「弁護者」を遣わす、と約束した場面が読まれます。父のもとから「もう一人の弁護者」が遣わされ、「永遠にわたしたちと一緒にいる」というのです。そしてイエスは「必ず戻ってくる」とわたしたちに約束しています。

本日は復活節第4主日。福音書はヨハネから「良い羊飼い」のたとえが読まれます。良い羊飼いは羊のために命を捨てるが、雇い人は狼が来ると羊を置き去りにして逃げ去る、と「良い羊飼い」と「雇い人の羊飼い」の様子が対比されています。そしてイエスは自分のことを「良い羊飼い」であるから、羊のために命を捨てるのだ、と語っているのです。

イースターから2週間が過ぎ、復活節第3主日。本日はルカによる福音書から、エマオからの道の出来事の後、再びイエスが弟子たちのところに現れる様子が描かれます。現れたイエスが「あなたがたに平和があるように」と言うと、やはりまだすぐには慣れないのか、弟子たちは不思議がります。イエスはその弟子たちに対して、聖書を紐解きながら教えるのです。

疑い迷って

2024年04月07日

イースターから1週間が過ぎ、復活節第2主日。本日の福音書はヨハネによる福音書から、閉じこもる弟子たちに現れるイエスとトマスの迷いが読まれます。イエスが十字架につけられたことで、自分たちも捕まるのではないかという恐れにとらわれて鍵をかけて閉じこもる弟子たちのところにイエスがやってきて「あなた方に平和があるように」と告げます。そしてその次の週、その場にいなかったトマスがイエスの復活を疑うのですが、そこに再びイエスが現れたところトマスも信じた、というお話です。毎年必ず復活節第2主日にはこの話が読まれることになっています。

恐れを越えて紡ぐ

2024年03月31日

イースターおめでとうございます。今日の福音書はマルコから、イエスの復活が読まれます。そうはいっても「墓が空だった」という描写があって、見に行った婦人たちが「恐れて」みんな逃げ去ってしまって終わります。実際に「復活のイエスに会った」という描写は一切無いのが、マルコによる福音書の復活の証言です。

本日は復活前主日。今日の福音書はマルコから、イエスの受難の様子が読まれます。また、今日はイエスのエルサレム入城を祝う日でもあり、イエスがエルサレムに来て、「イエスの死と復活」という、教会にとって一番大切な1週間が始まります。この「聖週」はわたしたちの信仰の原点として、常に大切にしたいときです。また、いつかはやりたいと思っていますが、今日の長い福音書朗読の中で、群衆が「十字架につけろ」と叫ぶのですが、ここを皆さんに読んでもらうという習慣もあります。毎年「ちゃんと式文を作らなきゃ」と思うのですが、なかなかうまくいきませんね。

本日は大斎節第5主日。今日の福音書はヨハネからギリシア人がイエスに会いに来る場面が読まれました。「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば多くの実を結ぶ」とイエスは語ります。

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