説教要旨

本日は大斎節第4主日。今日の福音書はヨハネから「五千人の給食」。ついてきた大勢の群衆に対して、イエスが少年の持っていた「5つのパンと2匹の魚」を祈りをささげてから分けると5000人が十分に食べることができました。これも先週に引き続き、すべての福音書に入っている話で、細部は違いますが「5000人が満たされた」ということは変わりません。

本日は大斎節第3主日。今日の福音書はヨハネから、宮清めの部分。神殿の境内で商売していた商人たちをイエスが追い出します。この話はどの福音書にも入っており、筋書きもほぼ一緒なので、重要だと思われていたのでしょう。

本日は大斎節第2主日。今日の福音書はマルコから、イエスが自分が死んで三日後によみがえるという話をします。それに対してペトロが諫めますが、イエスはペトロのことを「サタン、引き下がれ」と言って叱責します。

本日は大斎節第1主日。洗礼の後、イエスは霊によって荒れ野へ追いやられます。「これはわたしの愛する子」と言われながら、「荒れ野」へ追いやられるのです。

真っ白な光

2024年02月11日

本日は大斎節前主日。毎年共観福音書から山の上でイエスの姿が白く変わる場面が読まれます。白く輝くイエスと同時にモーセとエリヤが現れて共に語り、イエスと一緒にいたペトロ、ヤコブ、ヨハネが恐れるという場面です。モーセとエリヤからイエスに引き継がれ、その後はペトロ、ヤコブ、ヨハネに引き継がれてく様子が描かれます。

本日の福音書ではイエスが、シモンのしゅうとめをはじめ、多くの人をいやした後、人里離れた寂しいところで祈ってから、ガリラヤ中の町に出かけていきます。そしてそこで宣教し、悪霊を追い出したと記されています。イエスの活動は「悪霊を追い出すこと」と「癒し」が中心でした。また、その合間にたくさんの人を前にして語りかけるのです。こうやって活動をしている途中、イエスはよく「寂しいところ」や「人里離れたところ」や「山」で祈ったり、「湖の方へ退いたり」します。活動の合間に「祈る」ことを大事にしていた、一人になることを大切にしていたのでしょう。

本日の福音書はイエスがカファルナウムで汚れた霊を追い出す場面。イエスがカファルナウムの会堂で教えていると、汚れた霊に取りつかれた男が絡んできますが、イエスが「黙れ、この人から出ていけ」と叱ると汚れた霊が出ていきます。人々はイエスの行動に「これはいったい何事だ。権威ある新しい教えだ。」と驚くのです。

イエスに従う

2024年01月21日

本日の福音書はイエスが4人の漁師を弟子にする場面。イエスは荒れ野から戻った後、最初に弟子たちを勧誘します。ガリラヤ湖のほとりで網を繕うペトロ・アンデレ・ヤコブ・ヨハネの4人に「わたしについてきなさい。人間を取る漁師にしよう」と声をかけ、彼らはイエスに従います。

本日の福音書はフィリポとナタナエルが弟子になる場面。「わたしに従いなさい」とイエスにイエスが「モーセが律法に記し、預言者たちも書いてある方に出会った」とナタナエルを誘います。ナタナエルは一瞬躊躇しますが、「来て、見なさい」というフィリポの言葉に促されてイエスに会い、「まことのイスラエル人だ」と言われてイエスに従います。「従いなさい」と言われて従ったフィリポはともかく、「まことのイスラエル人だ」と言われて従うのを決めたナタナエルの「従った理由」というのがよくわからない、そんな話です。「いちじくの木の下にいた」はもっとわかりません。

洗礼・聖霊・召命

2024年01月07日

本日は「主イエスの洗礼」の記念日。福音書はマルコによる福音書から洗礼の場面が読まれました。霊が鳩のようにイエスに下り「あなたは私の愛する子、私の心に適う者」という声が天から聞こえます。イエスは洗礼の際に霊を受け、活動を開始します。この出来事が「顕現」や「公現」と呼ばれ、この時期にお祝いされています。「イエスの召命」とも言える出来事です。旧約聖書もイザヤ書から「第2イザヤの召命」の部分が朗読されました。

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